世界と響きあう術を求めて 宮内康乃
世界と響きあう術を求めて …
同時代の作曲家と聴衆を繋ぐプラットフォーム
世界と響きあう術を求めて …
音楽起こし人 小栗舞花 1.個人の作曲のはなし 作曲するわたしについて いつも気がついたら、あんな感じの音楽作品ができあがっている。それはたしかに「音楽」な…
今村俊博 均等な厚みに鯵が切りそろえられていく。5、6、7切れ……。柑橘や野菜、ソースとあえるためにボールに入れられる。スプーンとボールが打ち当たる一定の音。…
晴れ時々甲虫(カブトムシ) 清水チャートリー 現実を生きる清水チャートリー:「旅」と創作活動 「現実を生きる清水チャートリー」である私は毎日、あらゆることに…
痛みの解明 山根明季子 はじめに 泣きたくなる感覚がある。心の動きに関する感覚なのだが、それが痛み(いたみ)のような感覚とともに起こることがある。ガラスケー…
失敗(エラー)を原理とする 小宮知久 失敗それ自体を駆動させる 自分で自分の作品を語ること。それはこれまで何度か挑戦しようと思っては失敗しつづけたことであっ…
音楽で掬いとれるもの 小倉美春 私はからっぽだ、と思うことがある。 ある人が、「からっぽな自分をみんなと共有するために音楽があるのかもね」と笑い飛ばしてく…
私と魔法少女と現代音楽 Ⅱ 辻田絢菜 *この論考は2020年9月に公開した 「私と魔法少女と現代音楽」と関連付けてお読みいただけます。 自分らしさとは 特に…
音の声、声の音 桑原ゆう Ⅰ.詩的で根源的な「何か」 「私はいつも、自信がありません。」第31回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞直後に、壇上で口にしたひと言が…
わたしは2021年現在、国立音楽大学大学院の博士課程に在籍し、そこで作曲を学びつつ灰街令の名義でライブ・演奏会活動やインターネット上での楽曲の公開を行っている。ポップミュージックから現代音楽までさまざまなジャンルにわたる作曲活動を展開しているが、自身の作品の中で最も重要なものと位置付けているのは「こわれた家具」と名付けられた作品群である。